ソファの中身

8月 30, 2011

ソファの中身がどうなっているかということは、ソファのすわり心地に大きな影響を与えます。中でも特に影響を与えるソファの中身は、衝撃吸収材とウレタンとの関係です。
衝撃吸収材は、いわゆるスプリングです。スプリングを目にする機会というのはなかなかないのですが、スプリングは座り心地やソファの耐久性を決める、ソファの核心部分ともいえるものなのです。スプリングの種類としては、コイルスプリング、S字スプリング、ウェービングまたはウェービングテープまたは力布と呼ばれるスプリングの3種類が主なものとなっています。現在最も使われているのはウェービングテープで、これは合成ゴムや麻製のベルトなどを使っているものです。弾力性や耐久性という点では、3種類のスプリングの中で最も劣っているのですが、軽くて安いので、最近は非常に多く使われるようになってきています。そのため、ウェービングテープをスプリングとして利用する場合には、クッション材として、そこに固めにチップフォームを敷いたうえで、ウレタンフォームを使います。そして表面にソフトなフォームを重ねることで、弾力性と耐久性を補うようにしています。近年では、ウレタンフォームの原料を型に入れ、発砲形成させたモールドウレタンフォームという物を使って、骨組みやカバーと一緒に形を作るものもあります。
まずはスプリングの各種類について、1つずつどのようなものかみていきたいと思います。最も弾力性に富んでいるスプリングといえば、コイルスプリングです。座面の内部に渦状のばねを並べて、丈夫なひもや鉄線で連結させたスプリングのことをいいます。ソファに勢いよく座っても底打ち感がない、柔らかいクッション性を得ることが出来るうえ、耐久性にも優れています。ソファのスプリングの中でも古くから使われているスプリングなのですが、重いということと価格が高いということがネックになっています。このコイルスプリングの弾力性をさらに上げたものが、ポケットコイルスプリングです。ポケットコイルスプリングは、コイルスプリングを一つずつポケットに収めているというタイプのもので、コイルスプリングのようにひもや鉄線でスプリングをつなげていなくて、それぞれのコイルスプリングが独立しています。1つずつのコイルスプリングが独立しているということは、荷重が加わった時にそれぞれの点で荷重を分散させるため、ソファに座る人の体に沿って沈むという、非常に体を休めるクッション性を作り出しています。そのため、ポケットコイルスプリングはベッドによく使われます。クッションでポケットコイルスプリングを使ったものは、高価なものとなってしまいます。続いてのスプリングは、S字スプリングです。S字の鋼製スプリングを連結棒でつないだもので、多くのソファに使われています。コイルスプリングよりも弾力性という点では劣ってしまうので、座面を膨らませて山形に張ることで、へたりを防いでいます。そして最も良く使われているスプリングがウェービングテープです。ウェービングテープのソファは、長時間使用しているとどうしても疲れてしまうというデメリットがありますが、ウレタンのクッション性を変化させることにより、カバーしています。
このスプリングと共にソファのすわり心地に大きな影響を与えるのが、ウレタンです。ポケットコイルスプリングを使っているソファの場合、ポケットコイル自体がウレタンより耐久性が高いので、座面にはウレタンを必要としません。背面にウレタンを多層構造にしたものを使うことで、しっかりと体重を支えてくれる安定感を出すことが出来ます。そしてウレタンは、表面には柔らかめのウレタン、芯の部分にはやや硬めのウレタンを使うというパターンが多くなっています。またコイルスプリングを使った場合は、座面のウレタンの前側には固めのウレタンを使ってへたりにくくし、それ以外の座面はクッションウレタンを使うことでふわっとした沈み込みを作っています。背面にはウレタンではなく綿を詰めたクッションを使うことで、ふたっとした感覚を生み出すようにしています。綿の他にも、羽毛やナイロン、木綿などを使うこともあります。ウェービングテープをスプリング材に使っている場合には、座面に使うウレタンは多層構造にして、沈み込み感を出すようにしています。

このように、ソファのすわり心地と中身には深い関係があります。ソファを選ぶ際には、その点も考慮に入れるとよいかもしれません。

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